競技流鏑馬は、日本の伝統武芸である流鏑馬を礎としながら、現代社会にふさわしいスポーツとして発展してきました。その歩みの中で、私たちは次の三つを大きなテーマとして掲げています。

一、古来の武芸から学び、新しい時代の要素に応えながら、老若男女が楽しめるスポーツとしての定着・普及に努める
流鏑馬は、武士の鍛錬として磨かれてきた歴史を持ちます。馬と心を通わせ、疾走の中で的を射抜くその姿は、勇壮さと精神性を兼ね備えた日本独自の文化です。
競技流鏑馬は、この古来の武芸から礼法や精神、技術を学び継承しつつ、現代の安全基準や競技性、参加しやすさを取り入れています。
年齢や性別、経験の有無に関わらず挑戦できる環境づくりを進め、老若男女が楽しめる生涯スポーツとしての定着と普及に努めています。
伝統を守るだけでなく、時代に応じて進化させること。そこに、競技流鏑馬の大きな意義があります。
二、適正で、公平な競技内容を定め、勇壮幸麗な技を競い合える安全な競技を推進する
競技として発展するためには、明確で公正なルールが不可欠です。
競技流鏑馬では、的中のみならず、騎乗姿勢や所作の美しさ、安定した走行などを含めた総合的な評価基準を整え、適正かつ公平な競技内容を定めています。
同時に最も重視しているのは安全性です。
馬と人がともに安心して競い合える環境を整備し、事故防止のための指導体制や装備基準を明確にすることで、安全で持続可能な競技運営を目指しています。
そのうえで、勇壮にして幸麗(華やかで美しい)な技を競い合う舞台を創出し、観る者にも深い感動を与える競技へと高めています。
三、乗馬人口の拡大と新たな馬の活用、そして馬を使った観光資源として地域に根ざした流鏑馬競技を推進する
競技流鏑馬は、単なるスポーツの枠を超え、馬文化の継承と発展にも貢献することを使命としています。
乗馬人口の拡大は、馬産業の活性化や人材育成にもつながります。また、競技を通じて新たな馬の活用方法を広げることで、馬と共に生きる社会の可能性を広げています。
さらに、流鏑馬大会は地域の魅力を発信する観光資源ともなり得ます。馬が駆ける迫力ある競技は、多くの来訪者を惹きつけ、地域経済や文化振興にも寄与します。
競技流鏑馬は、馬と人、そして地域を結ぶ架け橋として、各地に根ざした取り組みを推進していきます。
